鋳鉄製ペグは何がすごいの?!


今、巷で静かなブームを呼んでいる鋳鉄ペグ。
パワーマスタースチールソリッドペグやソリッドステークペグなど、各メーカーからも出されています。
「とりあえず、鋳鉄ペグで打っておけば大丈夫だろう。」
・・・果たしてそうなんでしょうか?
そこで鋳鉄ペグの長所・短所を理解して正しい鋳鉄ペグの使い所を考えてみました。


いきなりですが、厚さのある弁当箱にご飯を詰めたのを想像してください。
この時、ご飯は炊き立てでも冷やご飯でもいいです。(笑)
そこに、チュッパチャップスの棒と、同じ長さ、断面積の釘を同じ長さだけご飯にさします。
その2本に同じ力で頭を押してやります。(下絵)


そして、押していく力Pをだんだん強くしていきます。
そしたら、先にくずれるのはどちらだと思いますか?

なんとなく想像できると思いますが釘が先に崩れてしまいますね。
これは何によって決まるのか。それは剛性です。
長さ・断面積が同じ場合、剛性は何で決まるかというとヤング係数(弾性係数)です。
ヤング係数ってなんじゃらほい?
ある物体をぎゅうって押すとその物体はすこしでも縮みますよね。早い話、その縮む度合いです。
このヤング係数が大きいほど、縮み具合が小さいということなんです。
で、この剛性が大きいほど、さっきの条件だと崩れやすいというわけです。
さて、ここに鋳鉄ペグ・アルミペグ・プラスチックペグがあります。それぞれのヤング係数は
鋳鉄:1.0×10^5 N/mm2
アルミニウム:0.7×10^5 N/mm2
プラスチック:0.1×10^5 N/mm2

っちゅうことは、鉄はプラスチックの10倍!
つまり、同じ地盤にさすならば抜けやすい順番で言うと
鋳鉄>アルミニウム>プラスチック
って事になります。

なんか、プラペグは軽いし、スポーン!ってすぐに抜けそうな気がしますが・・・
だから、そういう地盤で鋳鉄ペグをさしてて強風で抜けたときは
「鋳鉄ペグでも抜けるのか?!」ではなく「鋳鉄ペグだから抜けるんだ。」と思ったほうが良いです(笑)。

それでは、鋳鉄ペグが威力を発揮するのは?
それはもちろん硬い地面にさす時です。
こういう時は、鋳鉄ペグが威力を発揮します。
なかでもクロム鋳鉄ペグもありますがクロム鋳鉄は鉄の中でも一番硬い材質です。
ぐりぐりっと押して入れた棒と叩いて入れた棒だと叩いて入れた棒の方が抜けにくいですよね。
ですから、かた〜い地面に鋳鉄ペグを打ち込んでやるのが、最も抜けにくいと言えます。

てなわけで、ペグも使い分けることが大事なんだ、それぞれ一長一短なんだということが理解していただけたと思います。 ここで、今回のおさらいですが、

・固い地盤に鋳鉄ペグをさすのが最も安定している。
・プラペグでもささる地盤ならば鋳鉄ペグよりプラペグの方が良い!

ということです。
・・・ということはアルミペグって非常に中途半端な立場だな・・・。ま、軽い割りに強いんですけどね。
しかしこれはあくまで数字の上での話しなので実際はやってみなきゃわからん!のであしからず・・・。
最近では、キャンプ場も整備されて高規格キャンプ場なんかも増えてますよね。そんなところは地面もきれいで
「この地面かてえ〜」っていうサイトも少ないですがそんな時はプラペグが良いと思います。
鋳鉄ペグの威力は悪条件であるほど発揮されるのです。
だけど鋳鉄ペグを銅ヘッドハンマーでカーンカーンとやるのは聞き惚れますけど(笑)。
あれ聞くと「くぅ〜、こいつは効くぜ!!」とか思っちゃいますね(笑)

ところで、強引にプラペグをがんがん打ってると頭がベキっと折れたり、スチールペグもぐにゃっと曲がった事ありませんか?。 硬い物質ほど脆弱です。靭性(粘り強さ)がないので、鋳鉄だと曲がることはありません。 曲がるまえに折れちゃいます(笑)。